蝦夷戦記 ビエイド - EZO BIEID -
コードネーム: E.Z.O
更新日 2022.11.1
ストーリー
■プロローグ -ACT 0-
すべてのはじまり。
幼い頃、自然豊かな【美瑛町】で少年時代を過ごした主人公
【北乃 太陽】(キタノ タイヨウ)は、父親の死を期に自分探しの一人旅をはじめることを決意。
十数年ぶりにかつての故郷、丘のまち美瑛を訪れることになった。
そんな折、太陽は、白金地区にある不動の滝(名水の一つとして人々が訪れる観光パワースポット)から「不思議な石」を発見する。
その石には石紋があり、妖艶な光を放っていた。
偶然にも時を同じくして、【青い池】からオーパーツ「三つ首の石像」発見のニュースを知り、物語は急展開を迎える。
「三つ首の石像」に刻まれたトライバルが不思議な石の模様と似ていることに気が付いた太陽は
何かの因果を感じて独自に調査することを思い立ったのだった。
やがて太陽は、
一人の生命科学の生物学者【丘ノ守博士】の存在にたどり着く。博士が警鐘を鳴らすメッセージサイト。そこで知られざる真実を目にすることになる。
時に北海道各地では天災の他に意図的に起される災いがあり、昨今被害を受けるケースが増えているという。
それは悪の組織【秘密結社ヒルザダーク】がキメラモンスターを生み出し、北海道侵略、やがて全世界をその手に治めるべく環境破壊を企て過疎化や少子化まで人々の心を裏で操ろうとしていからなのだと。
太陽は博士へメッセージフォームからコンタクトをとった。
受け取った返信にはこう書かれていた。
「美瑛町白金地区の北海道シベリアタイガーパーク跡地を調べてほしい」
今は閉鎖され廃墟と化した場所......
手がかりを探すために廃墟施設へ向かった太陽だったのだが......
■ビエイド誕生! -ACT 1-
【秘密結社ヒルザダーク】は北海道侵略、世界征服の拠点として美瑛町白金の北海道シベリアタイガーパーク跡地で秘密裏にアジトとなる巨大地下施設を建造していた。そこは【キメラ】崇拝の活動を起源とする彼らがその思想に基づく生物研究をおこない、キメラモンスターという生物兵器を生み出すための実験場と化していたのだった。
太陽は秘密のアジトを発見し調査を試みるが、施設のセキュリティーレベルは高く、残念ながら戦闘員に捕まってしまう。
そこで太陽は人体と動物を結合させ、人型生物兵器を生成するキメラの実験台にされてしまうのだった。
長年、異種動物の遺伝子を結合する実験をおこなってきた研究成果として、主に北海道に生息する生き物たちからキメラ化のための細胞を抽出。それらの遺伝子を掛け合わせていった。
キメラ研究の最終フェーズは人間をキメラモンスターへと変えるための最適化。大量殺戮をおこなう最強の遺伝子を取り込む必要があった。
その目的遂行のために水平伝播による外来DNA獲得の適合手術がおこなわれた。
その鍵となるのが宇宙汎種(パンスペルミア)......地球外生物からのDNA獲得。
太陽が発見した「不思議な石」は宇宙から飛来した隕石で、妖艶な光は周りの磁場を狂わすほどのエネルギーを放出していた。
この石は生きていた。隕石の内部には細胞レベルの真核生物=ビ・エイリアンが存在していた。
【北乃 太陽】の身体には、北海道に生息する様々な動物の遺伝子と共に、「器=触媒」としてこの石が体内に埋め込まれたのだった。
この人体改造実験手術により誕生したキメラ生物兵器......それがコードネームE.Z.O=【蝦夷戦記ビエイド】である!
■用語解説
【北乃 太陽】
主人公キタノ タイヨウ。ビエイドの変身者。
【美瑛町】
北海道上川郡にある町。旭川市のとなり町。「日本で最も美しい村連合」加盟。欧州のような丘綾と豊かな自然環境・景観。また、富良野市含む1市6町村一帯が四季折々の風景が絶景であるとされ、国内、海外問わず多くの旅行者が訪れる観光圏を形成している。
【キメラ】
神話のキメラの語源ともなったキマイラは諸説あるがライオンと山羊と蛇からなる怪物。
ビエイドの世界で言うキメラは異種細胞を結合した生物兵器の総称として。
【蝦夷戦記ビエイド】
最強のキメラ戦士。
ビエイドにはブラキストンラインより北に分布する様々な生き物の遺伝子が組み込まれた。
主に白金虎=プラチナム白虎[※1]、ヒグマ、エゾオオカミ[※2]の特徴が表れている。
各動物の特徴(牙、角、爪など)はビエイドの強さの象徴となっている。
【秘密結社ヒルザダーク】
生物兵器としてビエイドを誕生させた悪の組織。
【丘ノ守博士】
生命科学(生物学)分野の第一人者。生物学者。科学者。
【真核生物】
ビエイドの世界でのみ確認された真核生物=ビ・エイリアン。
地球上には異種に由来するDNAが含まれる生物が実際に存在しているが、硫黄類を養分として生きるこの真核生物はゲノム解析の結果、最強の耐性を持つ地球外生命体として遺伝子抽出された。
火山帯でも石と同化した状態で生命を維持。絶対零度や真空圧力でも細胞核は破壊されない。細胞分裂による不老不死。
地球上の生命誕生と進化を紐解くミッシングリンクと関連。
【青い池】
美瑛町にある観光名所。湖面が青く輝き、あの幻想的な風景[※3]を作り出している。Apple社のMac OSの壁紙に採用されたことでも有名。
※1
動物分類学上、プラチナム白虎という生物は存在しない。
ホワイトタイガーはベンガルトラの白変種の俗称でアムールトラ=シベリアタイガーには存在しないというのが定説であるが、【秘密結社ヒルザダーク】の研究施設(美瑛町北海道シベリアタイガ―パーク跡地)で地球上に唯一無二に誕生したとされるシベリアタイガーの遺伝子を持つ白い個体を指す。白よりも金属の輝きに近い毛色だったという研究データと施設のある地区名(白金)から、区分のためにあえてプラチナムと表記した。
※2
エゾオオカミはすでに絶滅したとされるが【秘密結社ヒルザダーク】は剥製からDNAを採取し培養するなどの高度なバイオ技術により現代にクローンエゾオオカミを復活させた。
※3
上流の川から流れ入るアルミニウムの成分がコロイド粒子となり、それが光に反射して青く見えるという。
丘ノ守博士の学説によれば、それは大まかな一つの要因ではあるものの、さらなる詳細を
地理・地質学とは違った生命科学からのアプローチでこう述べている。
太古に宇宙から飛来し地中深く眠っていた隕石群が、十勝岳が噴火爆発した際に火山活動による地殻変動で一部の地形が隆起し拡散、青い池の河川上流へ泥流とともに流された。隕石内部で長い間生命を宿していた細胞、真核生物(=ビ・エイリアンと命名)は豊富な硫黄類を養分として火山帯での生命活動を維持。
マグマにより加熱生成された硫化アルミニウムを摂取したビ・エイリアンが硫黄を吸収し残ったアルミニウム成分を排出することで純度の高いコロイド粒子となり青い池に流れ込みあの幻想的な風景を作り出していると主張する。
このストーリーはフィクションです。登場する人物、団体名などすべて架空のものです。実在のものとは一切関係ありません。また、実在する名称や事象であっても事実とは異なる場合があります。
2021年6月.現在の内容は最終稿まで加筆、修正等変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。【EZOヒーロープロジェクト】